診療紹介
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二次診療
眼科診察のご紹介
目の病気の診察概要について
犬や猫における眼科疾患は、目そのものに病気がある場合と、目の周囲(特にまぶた)や脳神経、全身性(炎症、腫瘍、内分泌疾患)に原因があり、症状が目やその周囲に発生する場合があります。最近は、純血種や純血の交雑種が多いため、遺伝的に2~3歳、6,7歳から出現する病気が多く認められますが初めは症状が表に出ないため病気に気付かず、進んでしまうことがあります。当院では犬種により遺伝的に発症の多い病気を中心に目の検診を行い、早期発見、早期治療を飼い主様と一緒に行っていくことをお勧めしております。
動物は自己表示が上手でないため、目に重篤な障害を受けていても症状が目立たない場合には飼い主が病気を認識できないことがあります。目は動物にとって非常に重要な感覚器官のひとつです。飼い主が定期的に目の状態をチェックし、変化がある場合には早めに受診することが必要です。
当院の眼科では「細隙灯顕微鏡(スリットライト)」「眼底カメラ」「眼圧測定器」「双眼倒像鏡」「網膜電位図(ERG)」などの眼科検査機器を用いて、一般外来および他の動物病院からの紹介症例に対する眼科診察をしています。また、眼科用手術顕微鏡としてカール・ツァイス社の OPMI Lumera Tを使用してより精度の高い手術を実施しております。また、眼科緊急疾患にも対応可能とするため、2例同時に全身麻酔下で眼科用手術顕微鏡を使用した手術への対応が可能な設備を整えております。新病院の開設に伴い新たに導入した白内障/網膜硝子体手術装置としてアルコン社のコンステレーションビジョンシステムはこれまでの手術機械よりもさらに進化した高性能、多機能を兼ね備えた機械です。これまで以上に幅広い術式と繊細な手技に対応することが可能となりました。
症例紹介
犬の潰瘍性角膜炎(Grade5)
治療経過
猫の細菌感染による融解性角膜潰瘍
治療経過
硝子体手術
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白内障治療のご紹介
動物も人と同様の白内障手術が可能
動物も、人と同様に白内障が発症します。
盲目や見えにくい原因になる病気で最も多いのは白内障です。よく犬は鼻が効くといいますが、目が見えなくなれば不自由になります。散歩をしていても周りの状況がわからず、物にぶつかったりするため臆病になったり散歩を嫌うようになります。飼い主とのアイコンタクトもできなくなってしまいます。
動物の場合、「白内障になっても治療が必要ない」と思われる方が多くいます。しかしながら、現在では犬用・猫用の眼内レンズも移植することができ、人と同様な手術による治療が可能です。
白内障とは、目の水晶体が、一部もしくは全部白濁する病気です。白濁の程度が強くなれば視覚低下~喪失に至ります。
白内障は病因別に「先天性・若年性・壮年性・老年性白内障」「急性白内障」に分類されます。進行すると過熟白内障となり眼内の炎症から緑内障や網膜剥離へと悪化していく傾向にあります。できるだけ早く治療することで生涯にわたって視覚を維持できる可能性が高くなります。
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東洋医学診療のご紹介
東洋医学・東洋医療の概要について
当院の東洋医療担当の顧問獣医師は、人間の鍼灸医師国家免許も所有しており、中国や鍼灸医師研究会で常に東洋医療技術の向上を行っています。
交通事故に遭い下半身不随になったワンコちゃんに東洋医療を実践したところ、足が動かせるようになった治療例もあります。
東洋医学は主に経絡治療を行い、病気や体調不良を治すものです。鍼灸治療では針や灸を使って病気や苦痛を治したりします。頭からしっぽまで至るところに経穴(ツボ)があり、そこに細い針を刺したり、刺した針にモグサを乗せて火をつけ、熱で刺激したりします。
人ではトウ骨動脈で脈診をしますが、犬・猫では股内動脈で脈診をします。心臓に遠い方から寸・関・尺部に3本の指頭、即ち薬指、中指、示指をあて、六部定位という、漢方でいうところの「肺、脾、心包、心、肝、腎経」の六経のどの経の脈が虚実しているか、左右の強弱の有無、バランスの崩れなどを診ます。さらにすこし中指を心臓より指半分遠位にずらし、脈状を診ます。このように脈状診をした後、治療法を決定します。
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一般診療
動物の病気は人の数倍のスピードで進行していきます。病気をそのままにしておくと手遅れになってしまうことも少なくありません。病気の早期発見・早期治療が大切です。できるだけ定期的に健康診断を行い、また様子がおかしければ早めの受診をお勧めいたします。
当院では循環器疾患、腫瘍、消化器疾患、呼吸器疾患、泌尿器疾患、皮膚疾患等の診察および治療が対応可能です。
心臓病は高齢化と共に増加し、長期にわたって治療が必要となります。胸部レントゲン、心臓超音波検査、心電図、血圧測定などの詳細な検査を実施し、状態に合わせた治療を考えていきます。
腫瘍は皮膚など見える領域に出現するものと内臓や見えない領域に発生する場合とがあります。腫瘍は予防することができないため、定期検診や調子の悪い場合には早めの検診をお勧めいたします。動物の体調や状態に合わせた治療選択が重要です。
食欲不振や下痢、嘔吐などの胃腸疾患、誤食、肝胆道系疾患、膵臓疾患など各種消化器疾患について腹部レントゲン検査、腹部超音波(エコー)検査、内視鏡検査を行っております。内視鏡検査は胃腸内の状態を直接診ることができるので、わずかな病変の発見に優れています。また、開腹せずに胃腸内の異物を取り出すことが可能です。
血液検査では生化学検査・血球計数検査・ホルモン検査・炎症マーカー等の検査を必要に応じて院内にて実施可能です。
画像診断(エコー、レントゲン、内視鏡)
※画像をクリックすると拡大表示されます。
エコー
眼の超音波検査 星状硝子体症
眼の超音波検査 白内障
眼の超音波検査 毛様体腫瘍
眼の超音波検査 網膜剥離
眼の超音波検査所見
レントゲン
胸腹部レントゲンラテラル像
レントゲン消化管造影
レントゲン大腿部撮影
胸腹部レントゲン像VD
内視鏡検査
内視鏡検査 胃の正常像
内視鏡検査 胃炎
内視鏡検査 胃内腫瘤
内視鏡検査十二指腸炎1
超音波診察のご紹介
超音波診察の概要について
超音波検査は麻酔の必要がなく、動物の体に対して無害であるため、繰り返し検査が可能です。
レントゲンでは検出できない軟部臓器の特に心臓、肝臓、胆嚢、腎臓、脾臓、副腎、卵巣、前立腺、リンパ節、眼内、膵臓などの異常構造や機能異常を見つけ出せます。また、心臓の他に腸管・血液など動態(方向)の評価に有効です。
そのため当院では人間用にも利用されている超音波検査機を導入し、ワンちゃんやネコちゃんの腹部の臓器を検査する際に小さい病変なども鮮明に映し出し、異常を少しでも早く見つけ出そうとしております。
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病気の予防について
ワクチン
子犬は、母犬から移行抗体を引き継いで生まれてきますが、一定の時期を過ぎると次第に抗体の力が弱まり、ウイルスに対する免疫力がなくなるため、子犬にもワクチン接種が必要です。
当院では生後5、6週目から1ヶ月ごとに計3~4回のワクチン接種を実施しております。その後は追加接種として免疫を持続させるために年に1回の追加接種が必要です。
子猫は、初乳を介して母犬から移行抗体を引き継いできますが、一定の時期を過ぎると次第に抗体の力が弱まり、ウイルスに対する免疫力がなくなるため、生後2ヶ月ぐらいに最初の接種をすることが理想です。
初乳を飲んでいなかったり、親がわからなかったりと、感染リスクが非常に高いなど状況によっては生後1ヶ月から接種をはじめることもあります。
初回の接種より1ヶ月後に2回目の追加接種をします。
その後は追加接種として免疫を持続させるために年に1回の追加接種が必要です。
その他にも様々な予防法があります。
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